蝦夷地につくとみんな急いで戦の準備をする。 まだ相手は来ていないようだ。 私の体に緊張が走る。 私の肩に誰かの手が置かれた 後ろを振り向くと沖田だった。 私は海を見つめながら沖田に言う。 『沖田…この海が皆で見る最期の海になっちゃうのかな?』 沖田も海を見つめながら言う。 「大丈夫だよ。あんな奴等に負けるほど僕たち新撰組はヤワじゃない。」 『そうだよね…きっと大丈夫だよね。』 私の頬に自然と涙が伝う。 沖田は私を抱きしめてくれた。 沖田の胸のなかに顔をうずめて、泣いた。