騒ぎを聞き付けた他の幹部たちが部屋に押し寄せてきた。
青蓮華が少し焦った様子で言う。
「黒蓮華!!そろそろ退却した方がいいんじゃねーの?あまり目立つとあとで大変なことになる。」
黒蓮華は、沖田を刀で追い払うと、私を置いて消えてしまった。
気づけば白蓮華、青蓮華もいなくなっていた。
私はヘナヘナと床に座り込んだ。
土方が私のところに来ていう。
「何で刀を抜かなかった?」
『千本桜の主同士で斬りあいをしちゃいけないから…』
沖田が言う。
「そんな決まり、断ち切っちゃえばいいじゃん。」
『決まりを断ち切ることは千本桜の主をやめることと同じで、私たちが主を止めれば、千本桜は朽ちてしまうの。千本桜の生命力が失われればこの世界が滅びてしまう。』
