「連れ戻しに来ただぁ?こいつは俺たちの仲間だ。お前らに渡す気はひとつもねーよ!」
土方はそう言うと、刀を抜き、黒蓮華に斬りかかった。
――――――ガキンッ!!ザシュッ…!
土方の刀が黒蓮華の体をかすった。
黒蓮華は余裕の満ちた顔で立っている。
何故なら、私たち千本桜の主は千本桜の神から授けられた能力で傷はすぐに治ってしまう。
「お前の力はそんなものか?」
黒蓮華は土方の腹を思いっきり蹴り飛ばす。
「ガハッ…!」
土方は壁に叩きつけられた。
次に沖田が走っていき、黒蓮華に斬りかかる。
だが…
―――――ガキンッ!!
やはり受け止められてしまう。
いくら新撰組の1、2を争う剣客の沖田でも、主との力の差はすごい。
