私の心に語りかけてくる声があった。
――――貴様…この時代の者じゃないな…何ゆえこのような時代にやって来た。―――――――
『私は西の国の主だぞ?口の聞き方には気を付けろ。』
――――――西の国?あの千本桜の主か?―――――
『そう…西の千本桜の神…白董桜刹神(はくとうおうせつがみ)殿に使えるものだ。』
――――――そのような方であったか…知らずに失礼なことを申しました故…何と詫びれば…――――――
『詫びなどいらぬ。代わりに…私の大切な人を生き返らして欲しい。理由は、その大切な人を歴史通りにあの世へ送ることが出来なかったからだ。』
――――――そうは申しましても…それは、代償が必要でして…―――
『代償か…私の命以外なら捧げてもよいが。』
―――――誠ですか!?貴方の未来がお先真っ暗になってしまうかもしれないんですよ…?――――――
