土方は最初から、平助を逃がすために永倉を平助のもとへ… 平助は、永倉に頷くと走り去った… だが… 「グハッ…!」 私の隊の人が平助を刺し殺した。 それもそうだ…だって、平助を見つけ次第、逃がせって命令を聞いたのは幹部だけ。隊士たちは知らないんだ。 平助はその場に倒れた。 私が駆けつけた時にはもう息がなかった。 『平助!平助ー!』 私は平助の亡骸を抱いて泣き叫んだ。 私は自分のことを悔やんだ。 『私が…ちゃんと…隊の皆に伝えていれば…』