青い海や空とは正反対に、赤さが衰える事の無い、私のホッペ。


ふと右手を広げると、響市がくれたピンクの貝殻が目に映った。


「こんな告白の仕方するなんて、響市もキザだね。なんか意外」


1枚1枚が重なって、1個のちゃんとした貝殻になったプレゼントを見つめて微笑む。


次に響市を見ると、お姫様抱っこのせいで至近距離になっていた為、いつもの笑顔がより強く感じられた。


「その貝殻なくすなよ?オレとお前の両想いの証だから」


「え?じゃあ片方は響市が持ってなよ」


ハイ、と、貝殻の片割れを渡そうと、片手を差し出す。