どうやら今日は、江ノ島の海の方までとばすらしい。
潮風が心地好い
たそがれていると、きゅうにちひろさんのバイクがとまった。
私もいそいで急ブレーキをかける。
「ちひろさん、どしたんすか!?」
私の一個上の先輩でちひろさんの一個下の後輩、すずさんが聞く。
「あいつら………あの男………ちょーいけてんだよ。」
ちひろさんの視線の先には男の集団。
その中でも一際目立ってる奴がいた。
潮風で地味に短い髪がなびいてる。
すると、ちひろさんがゆっくりバイクをとめ男の方に行った。
私たちも急いでついてく。
「…………???」
男達が不思議そうな目で私たちを見た。
「な………名前、なんつーんだよ…………」
ちひろさんがナンパっ!!!!!!!
悪いけど下手すぎ(笑)
「俺はのぶで~す!!!!かわいーね………」
「てめーじゃねーよ。」
ちひろさんが顎で例の男を指す。
のぶとやら男は落ち込んでいる。
その顔じゃねぇ~…………
「俺はともきだけど…………。何か用????」
ちひろさんの頬が紅く染まる。
それと同時に、私の体温も急激に上がっていることに気づいた。
これが、あいつと私の出会いだった。