私のくしゃみに渉が慌てて上着をぬいだ

「ごめん無邪気に遊んじまった」

渉の温もりが満ちた上着をかけられすっぽりと渉にも抱きしめられた

「冷た!いつから外にいたんだ?まさか電話してすぐとか言わないよな~」

「そっそんなことは…」

「早く帰ろ」

背中をさすりながら渉は歩きだした

「でも楽しかったね」

「今度スキー場でも行くか」

「行きたい!」

身体をしっかりと寄せ合って歩きながら幸せを噛み締めた