「起きました?」
「だだ誰ですか?てゆーかここどこですか!?」
「私は中等部生徒会会長補佐の水橋春菜です。ここは中等部病棟です。武器召喚に失敗したんですよ。それで気絶してしまったんです」
「失敗……。私、もしかして向いてないのかな……………………」
「いいえ。それは違うと思いますよ。神崎さんはあまり魔法に慣れてないからです。また慣れてから武器召喚やってみましょう」
すごくこの人柔らかい人だな~。
あの田村さんとは全然違う。
「あのー。田村さんは?」
「あずは生徒会長集会ですよ。月に1回初等部生徒会長と中等部生徒会長と高等部生徒会長が色んな事を話し合うんです。たまに補佐の私や副会長が参加したりするんです」
「やっぱりどこの学校でも生徒会長は大変なんですね」
「いいえ。どこの学校と比べても生徒会長がここまで忙しいのは星学だけです」
「え?」
顔色が変わった?
「一般生徒には分からないと思いますよ。すみません、怖がらせちゃいました?」
「感じた。水橋さん、田村さんの事心配なんだよね」
「まあ、そんなところです」
水橋さん、きっと友達想いだ。
