未来があると信じて

 

無言で数分歩き、理事長が聞こえない所まで来て言った。


「なんで俺らの話隠れて聞いてたんだ?」



「面白いことが聞けると思ったからですよ。この学園の秘密とか。ですが防音結界を張られてしまって全然声が聞こえませんでした」



おいおい。嘘だろ。
田村はそんな事までしてたのかよ。



「そういえば私は何クラスなんでしょう」


「これからテストと魔法戦を受けてもらうと思うけど」




「そうですか。緊張します」



緊張……か。
SSクラスの連中は絶対しないだろうな。


とくに高町は絶対。