うちはガバッと勢いよく起き上がった。 真っ暗な部屋に、見慣れない壁と天井。 あ...そっか、此処は旅館だ。 うちは、風呂場で床が濡れてたから滑って派手に転倒したんだった頭に手を置くと水に濡れたタオルが置いてあった。 「...夢にしてはよくできてたな....」 正夢になりそうな程のリアル感...まじで正夢になったら困るな......... 不本意だけど、ちょっと見てこようかな、2人の部屋。