木の枝を持つと、君は土に文字を書いた。 “Earth” 「…アース?」 「ここ、地球のこと。」 「へぇ、そうなんだ。」 銀の髪を揺らして、君は立ち上がると、 「今日はバイバイ。」 「うん。またね。」 軽く手を振って、君と僕は別れた。 それが、君と初めて会った夜。