「君に聞きたいことがあるんだ。」 「……ん?」 金の瞳が揺れる。 「君は、宇宙で生まれたって本当?」 「うん。宇宙で生まれた。」 そう言うと、少しだけ寂しそうな瞳をして立ち上がった。 「……最後。」 呟いた。 「今日で、最後。ここ来るの……おしまい。」 そう言って振り返った君は、温かく笑った。 不思議と、懐かしい。 憶えてる、この感覚。