「今日も、早いんだね。」 いつもみたいに、柔らかい草の上に腰をおろした君が空を眺めていた。 片手には、コスモシの花が一輪握られていた。 「綺麗、ピンク色…」 愛しそうにコスモスを見つめる。 風に揺れる銀の髪に、優しい金の瞳が暗い景色の中によく栄える。 それは、とても幻想的な光景だった。