「大変失礼だとは
思いますが、どの位
ズボンが切れてるか
見てもらえますか」
「えっはい?」
突き出したお尻は、
Gパンを履いているが
翼々見るとお尻の半分
下の場所から脹脛に
かけて綺麗に真っ直ぐ
裂けている。
「どうしたんですか、
随分切れてますよ」
あまりにも切れ方が
大胆だったので思わず
叫んでしまった。
「桜を近場で撮影しようとしたら、塀から足を
滑らせちゃって落っこっちゃったんですよ。」
「無断に塀に上ったんですか?」
「あまりにも桜が
見事だったからツイね、バチが当たったかな
ハハハハ」
「……………」
悪びれそうも無く
笑う姿に、またもや
怪しい感が集う。
もしかしたら
桜だなんて口実で、
忍び込もうとしたんじゃないかしら…
もう頭の中では完全に
悪い人になってる状態だから何を言ってもビクビク
「困ったな、こんな
姿じゃ人が多い場所は
歩けないんだよ」
「自業自得だと
思います。」
キッとして
いやに強気に言い返す、たとえ桜を撮るのが
本当だとしても
この状態では
疑う方が強い。

