「暖かくなったね、
もうすぐ桜が
満開だよ。」

「一番好きな季節
なんだ春って、別れは
辛いけどそれ以上に
新しい出会いが
有るじゃない。」


宮砂と仲が良かった
奈美弥が答える。


「そう言えば、奈美弥とも春でお別れだね、
仲良くしてくれて
感謝だわ。」


「何をおっしゃる
これから先だって
腐れ縁なんだから
もしかしたら、
ひっついてるかもよ」


二人で顔を合わせて
笑った。



話しながら何時の間にか別れ道に差し掛かる。


「じゃ、またね」


「又、明日ね。」


いつもの会話
いつもの別れ際、この後宮砂に運命的な
出会いが訪れるとは
誰しも予想して
無かったでしょう。