「…はぁ、…はぁ」



心臓が、
ばっくばっくする。



息をするのが、辛くなる。



それは、廊下を5分程全力疾走したからで。




「…着いたぁ、長かった…、はぁ」




すぅ、はぁ、と深呼吸をして息を整わせる。




そしてリビングの無駄にでけぇ扉を開け放った。




開けた瞬間漂う蜂蜜の甘い香り。




「…これ…は…!!」




じゅるりと音をたてて
垂れたよだれを、パジャマの袖でふく。




やばいやばい。



今日のブレックファーストは『白玉餡蜜蜂蜜がけ』だ!