「どうも、桐谷涼って言います。」


胸が騒ぐ

隣の真菜が私をつつきながら、ビンゴ☆と言ってくる。

いきなりのことでびっくりしてペンを落とすと

涼ちゃんの視線が私を捕らえる。

「なつみ…」

名前を呼ばれて全身が熱くなるのを感じる。

涼ちゃんも瞳が揺れていた。

「涼ちゃん…」