そんな事あるわけない。
ブンブンと首を振って、忘れようとする。この時間が数学でよかった。もし数学じゃなかったら、絶対に叱られていた。
『「はぁ・・・」』
ため息をすると誰かとかぶった。
『な・・・何よ』「な・・・何だよ」
ため息がかぶった人物は、家も席も隣という腐れ縁の雅。
「・・・何だよ。ため息なんかして。お前に悩みなんてあんのかよ・・・。」
小声でそう言ったあと、またため息をついた。
『な!!失礼な!!あたしだって悩みのひとつやふたつくらい・・・・』
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