◆初音SIDE◆
安曇先輩の家がケーキ屋だということを聞いて、今のあたしは上機嫌。
頭の中では、いつ行こうかなんて事まで考えている。
『いいですねぇッ。家がケーキ屋なら食べ放題じゃないですか♪』
「あまりものばっかだよ。」
『いいじゃないですか!!余りものでも。おいしい物が毎日食べられるんですから!!』
そう言ってあたしは手元のメロンパンを見た。
『あ・・・これ食べます?超おいしいんですよ!!』
「いいの?」
『はいどうぞ!!』
あたしがそう言うと安曇先輩はあたしの差し出したメロンパンを千切った。
「ありがとう」