『そんなに嫌なら、繋ぎとめとかなくちゃ。初音が・・・好きなんでしょ?』 雅は幼い頃から、初音が好き。 「るせぇ。それが出来たら苦労しないし。」 そう言って、あたしのいる方向とは違う方向に向いてしまった。 『バカねぇ・・・。』 そう言ってあたしは、雅の隣に座った。 「幼馴染ってのは、近くて遠い存在なんだよ。」 雅の言葉がそのまま心に突き刺さったような気がした。 『・・・そう・・・かもね・・・』