「あ。あれ初音ちゃんだ。」

そう言って1人の女生徒を指差す。


初音ちゃん。本名は舞城初音で俺たちの1個下の1年生。チアリング部所属のダンス大好きっ子。そしてこの頃の修司のお気に入り。

勿論この情報は修司から。別に聞きたくもないのに毎日毎日聞かされる。



「初音ちゃん可愛いよな・・・。あんな子が妹なら俺絶対シスコンになんね。」

今の発言どおり、修司は恋愛対象として好きな訳ではない。なんだか妹にしたいとか、毎日ほざいてる。



『勝手に言っとけ。』