秘密の部屋

『お前なんか生まなければよかった。』

『ごめん。お姉ちゃんたえられないや…』

『待って!!まってょ!!ねぇ!!』


「っ!!ハァハァ……」

いつも見る夢は同じで、終わるところも同じ。

カーテンを開けると、空にはたくさんの星。

一度起きるともう眠れない。

だから空を眺めて朝がくるのを待つ。

毎日が同じことの繰り返し。

「生きている意味はありますか?」

星に向かって言っても、なにも返ってこないのに。


□■□

やっと朝が来て、学校がはじまる。



「らんっ!!おはょ。」

後ろには苺ちゃんがいた。(大野苺 おおのまい)

「まいちゃんおはょ!」

「あんた、なんか元気ないね。大丈夫?」

苺ちゃんはいつも心配してくれて、私は甘えてばっかだ。

「大丈夫!!全然元気だよ!」

「無理するんじゃないよー!」

「分かってるって!」


教室に入るとみんな挨拶してくれる。
それは苺ちゃんがいるからで、