今、時刻は午後6時。

教室には誰1人いない。

外は綺麗なオレンジ色。
私は1人教室でただただ外を眺めている。

「もうそろそろ、行こうかな。」

1-1 東条 蘭

名簿に名前を書いて、教室をでた。

方向音痴の私は、またしても学校でさまよった。

「ここドこー!?」


すごく薄暗くて、倉庫みたいな部屋がいくつもある。


一番奥の部屋は夕陽がはいって明るかった。

ドアを開けて、中に入ってみた。

「キレーイ!!」

その部屋にはものひとつなくて、ただオレンジの光が
差し込んでいるだけだった。







「なんでここに…」

私の後ろから聞こえた声は、今にも消えてしまいそうな
小さい声だった。


時刻は午後6時30分
夕陽が沈む時でした。