「さてと、そろそろいこうかなぁ」


《?どこにですにゃ?》


「旅」


お城に帰って勇者を待ってるより、自分で出向いて始末した方が早そうだし


「ペルシャは帰ってね」


お仕事あるだろうしさ


結局、城下町探索はできなかったなぁ…


《…魔王サマ、ボクも着いていっていいですかにゃ?》


「へ?」


《ほら魔王サマ自分の身の回りのこと何も出来ないですにゃ》


う゛っ……


《だからボクがお世話しますにゃ!そもそも魔王サマの身の回りをお世話するのが、ボクの仕事ですにゃ》


そういえば、ペルシャの料理とかおいしかったなぁ


ま、いっか


「じゃあ、よろしくねペルシャ」


《はいですにゃ!ボクの決心はダイヤより固いですにゃ!!》


「僕の八つ当たり含め、ね…?(黒笑)」


《う゛…少し決心が揺らぎましたにゃ…》


城下町は探検できなかったけど、いいサンドバックが仲間になったから…いっか☆


「よろしくねーサンドバック♪」


《なぜに言い換えたにゃ!?しかもサンドバックって酷いにゃ!!》



―――
持ち物
勇者の腕輪 ×装備不可
魔王の杖 ∃装備中
呪われし双銃 ∃装備中


『まずは城下町を探検してみよう!いいことがあるかもよ!?』 END