✩「総長、レッドギア」
大きい拳が顔を狙って来る・・・。
1歩を踏み出すチャンス、それが今なんだ・・・!!!
顔に当たる直前が、彼女の気が抜ける時ー・・・。
そこを一気に狙うんだ。
・・・今だッ!!!!
あごを殴れば、意識と共に体に力が入らなくなるはず!!!
あたしは、全力を出した力であごを殴る。
バンッ!!
彼女は床に思いっきり倒れた・・・。
「ッ!?? 姉貴ッ!!!」
「こ、このぉよくもうちらの姉貴を・・・!!!
死ねェええ!!!」
そういって、下っ端たちが、あたしに向かってくる。
あたしは、さっきと同様あごを狙いに行く。
・・・が、読まれているのかあごを隠された。
でも、あたしはそんなに馬鹿でもなぃ。
今のはフェイントに過ぎないからー・・・。
彼女らのみぞおちを殴る。
殴って殴って、殴ったー・・・。
そして、数分後
彼女達は、堕ちたー・・・。
3人とも意識がなぃよぅだ・・・。
「フッ・・・。 アハハッ、ハハ。。。」
なんだ、簡単じゃなぃの??
思わず笑ってしまう。
あたしにもできるんだ。
変な自信がわいてきた。
「こんなあたしもありえるのかー・・・。」
自分ではない事には気付いてる。
勇気をふりしぼった瞬間から・・・。
それからというものの、喧嘩に夢中になっていたあたしは
いつの間にか、チームのトップに立っていた。
3000人という、壮大なチーム・・・。
「レッドギア」の総長となっていたんだ。
あたしには何も不満とかなく
1つの幸せを手に入れた感じがした。
あんなにも
「人間」と絡むのが嫌になったくせに・・・。
あたしは単純なんだろう。
そんな日々にも慣れてきて、5ヵ月がたった。
紅葉もいい感じに赤色に染まってきた、9月。
思いもしなかったトラブルが起きる・・・。
