✩「強くなりたい」
・・・キーンコーンカーンコーン
昼休みという合図の鐘が鳴る。
あたしは裏庭へと向かった。
「もぅ、いるじゃん。」
彼女達は恐いオーラをまとってあたしを待っていた。
もう、何も感じてない。
あたしは何も考えれない。
頭の中はからッぽ。
唯一あるのは、「失望」ぐらい。
壁に叩きつけられたあたし。
逃げようともしてなぃのに、2人の女子に腕をつかまれる。
あたしは、殴られて蹴られて叩かれて・・・それの繰り返し。
でも、あたしは何も感じない。
その分、表情も出ない。
「ッ!!なんで、こいつ泣かないの・・・!??」
「気持ち悪いッッ!!」
・・・どぅやら、彼女達はあたしを泣かせたいらしい。
だが、その願望には答えられない。
だって、泣けないもん。
ごめんね。
もっと、強くなりたい。
自分を強くしなくちゃ。
クズはマシにならなきゃいけないのに。
あたしは、弱い。
この、暴行が終わったら
彼に会いに行かなくちゃ。
「フンッッ!!! 腕も疲れたし、今日はここまでにしてあげるゎ!!
いきましょう??」
「うん。 このクズがッッ!!!!」
そういって、彼女達は去った。
よし。
立って、行かないと・・・。
スクッー・・・と、そぉやって重たい体立った。
「あんまり、人の前にいきたくないなァ・・・。」
そぉいって、ケータイを開き彼の番号を探す。
《プルルルルルル、プルルルルルルルルルー・・・》
《はぃ?? 何か用???》
彼とは、戒君の事。。。
大好きな戒君。。。。
だけど・・・、
《戒君ー・・・。 今すぐ裏庭に来て・・・。 すぐにだょッッ!??》
《・・・ぉぅ??分かった。》
不思議そうに返事をする。
戒君が来たら、言わなくちゃ。
本心を言っちゃダメ!!!
自分を強くしなくちゃw
「あッ!!」
戒君の走ってくる姿が見えた。
「・・・ごめん!!! 待った?? 何?? 何かあった・・・って、何そのキズ!!!??」
ばれちゃった・・・。
はは、さすがにバレルゎ・・・。
「なんでもないよ。」
「なんでもない訳ないだろ!!!」
優しいね・・・。
大好きだよ。 戒君。。。
だから・・・
「戒君。」
「ん??」
「別れよぅ。 昨日の今日で何だけど・・・。
ばぃばぃ!!! さよぅならッッ!!!」
「・・・はッ!?!?? なんでだょッ!! おぃ??!」
いいんだ。これで・・・。
大好きでした。。。
片思いも結構楽しかったょ・・・。
ドンッッ!!!
「・・・ごめんなさぃッッ。」
「あ”?? 何すんだ、このガキめ。。。」
恐い人・・・。 ヤンキーかな??
あっ、この紋章・・・・!!!!
「バイキング・バッド」だ。
ど、どぅしよぅ・・・・。
「お前。。。。 ふざけんなょ。
死ね!!!!! おぃ! あそこへ連れて行けッ!」
「はいッッ!!」
そ、そんなッ!!!
あたしは、車でどこかへ連れて行かれた・・・。
そうして、10分くらい経った頃ー・・・。
ドンッッ!!!
「っ、どこょ??ここ・・・。」
鉄臭い・・・。 どっかの工場???
でも、古いとこ・・・。
「ここは、かつての工場だったとこを潰れてから
あたしらがよく、喧嘩に使うとこだょ。
オメェみてぇな、弱いやつにはもったいねぇけどナッッ??」
そぅ、説明して笑うやつら。。。
醜い。 気持ち悪い。
でも、あたしも強くならなきゃ・・・。
この人たちみたいに・・・。
だから・・・・!!!!
「ふッ、このガキにはストレス発散として使わしてもらぅとするか!!
死ねッェェッェェ!!!」
殴りかかってくるやつら・・・。
強く!!! 強く!!!!! 生きたいんだッッ!!!!
あたしは、勇気をふりしぼりやつらに
立ち向かったー・・・!!!
