その日の夜
とあるビルの一角である男と女が真剣な顔で話していた。

「あんたに最後のテストよ。」
「はい。」

女は一枚の写真を取り出す。

「こいつを殺してきなさい。こいつは死刑執行軍の幹部の一人よ。」
「こいつを殺せば………組織に入れてくれるんですね?」

男は用心深く女に尋ねる。

「えぇ…。でももし失敗したときは。…………解ってるわね?」
「…………はい。」

男は冷や汗を流しながら深く頷いた。