眼帯少女と私。 (アナザー)

イニリを避難させて約10分

無事に助かっただろうか

いや、助かるはず無い

戦ってみれば分かる

「どうした、もう試合終了か?」

イニリを避難させたと同時に私と火炎魔の戦いも切り札を落としていた

「・・・まだ、まだいけるよ」

「ふん。やせ我慢では我に勝つことは不可能」

こいつ・・・・

私が使う日本刀(妖魔用)と自分の体内の骨を重ね合わせていたがまさかあの腕の骨一本で私の妖刀にヒビをいれるなんて・・・

相当な威力

この力でイニリは背中をやられた

ガキイイイイイッッッッ

「しまっ・・・」

「油断禁物。ましてや戦場で他事を考えるなどは自殺行為だぞ」

ザムンと妖魔の手の骨が鋭くなり、

私の刀を割って

『残ッッッッッッ』

「試合終了だ」

化け物の心ない声が小さな部屋いっぱいに響いた

「!!!」

血が吹き出た

目に焼き付く赤い汁

それは

私の本能を目覚めさせるのには最適な食材だった

体が熱い・・・・・・