眼帯少女と私。 (アナザー)

「あっ!いた!!」

マイラスは、イニリと一緒に建物の陰にいた。

「やっぱりマイラスだ!」

「ん。ああああ!!!!マイラス!こんな所にいたのお?」

「いや、ちょっとな」

いやいや、ちょっとじゃないだろ!

「も、しんぱいしたんだよお~?」

イズが甘えた声でマイラスをギュッと抱きしめていた。

私もマイラスを抱き締めた。あっ、首をね。ギュッと恨みを込めて。心配させた罰だ。多分イニリにも迷惑かけた。マイラスは血を見ると中傷的になるから。服はボロボロ。

「あのー、大変だったでしょ?」

「えっ あっ はいっ いいえっ」