嵩端財閥の御曹司 嵩端樰斗(たかはし ゆきと)

嵩端財閥のメイド 槙原椿 (まきはら つばき)


樰斗は、昔から苦労もなく何でも手に入ってきた。

顔立ちもよく勉強も優秀。

昔から、数々の症状をもらってきた。

しかし、御曹司ということでいいよってくる女子は少なくはなかった。

樰斗は、御曹司という理由以外で

自分を見てくれる人を探したが、

そんな人は一人もいなかった。

御曹司という理由じゃなくても、

顔がいいからとか、頭がいいとか

そんな理由しかなかった。

そんな樰斗だが、椿だけには心を許していた。

椿は八歳のときに両親を亡くし、

樰斗の遊び相手として隆端財閥に招かれ、

屋敷内の仕事も一生懸命にやっていた。

また、椿はちゃんと歩けるようになってすぐ

空手の道場に入れられ、わずか七歳で黒帯に。

勉強もとても優秀。

そんな椿は屋敷内では地味なメガネキャラ。

しかし学校ではものすごくかわいくて完璧な女の子を演じている。

椿は、昔付き合った人がいたが

その人は椿の顔が趣味なだけだったため、別れた。

それからは、男の人には心を閉ざしていた。

自分は顔でしか見られてないと思い、

クラスの人とも関わりを持とうとは思わなかった。

何時もクラスでは一人で孤立していた。

しかし、樰斗だけにはなぜか心を許していた。

 そんな二人の、届きそうで届かない思い

してはいけない恋の物語。