「優妃、どんなやつに絡まれたの?」

リナ先輩が不安そうに聞いてくる

「あの、金髪でピアスしていて...」
「そんなやつ学園にいたかな? ごめん、ちょっと聞いてみる」

「はい」と言って待った
先輩は携帯を取り出し、電話し始めた

「あー、しゅう? あのさ、男子寮に金髪のピアス
 なんてやついないか?」

「そっか...ありがとう、うん。じゃあ」

電話が終わったみたいだ
男の人と話していたのかな 

「何か、そんなやついないって言われたんだけど
 そいつは本当にここの学生だったか?」
「うーん、何ていうか、私服でした」
「ここの学園は一切の私服を禁止しているからなぁ」
「じゃあ、ここの学生ではないのですね」
「そういうことだ」

ていうことは不審者になるね、とリナ先輩は言った
でもどこから侵入したんだろう

「まぁ時期に生徒会が動くだろう、安心して」

そう言うとリナ先輩は頭を撫でてくれた