あたしを見つめて優しく笑う玲佳先輩。
先輩の優しさに泣きそうになった。
「あたしは勝手になぎちゃんのことを妹みたいに思ってるの。
…だから遠慮せずに話して?
あの日付き合ったはずなのに次の日にはあんな態度なんて…
何かあったんでしょ?」
「うぅ~…せん゛ばい゛ー…」
結局涙は抑えられなくて泣き出してしまったあたしの背中を優しくさすってくれた。
つっかえつっかえ
あの見学の日からのことを話した。
マネージャーさんのこと。
それに対する先輩の態度。
自分の中の嫌な感情のこと。
報告で悲しい顔をされたこと。
麻美に急に距離を置かれたこと。
麻美と涼ちゃんの好きな人の憶測。
全てを話し終わった時には
玲佳先輩も難しい顔をしてた。

