まっすぐなキミにまっすぐな愛を。




話したくなくて歩き続けようと思ったけど右腕を掴まれた以上無理だった。



「どうしたんだ!?

なんで無視する?
お前を怒らせるようなことをしたか…?」


困惑した表情であたしに問う先輩。


こんなに感情的な先輩珍しい…。


…でも。


「…………いいえ。」



今先輩と過ごしてもマネージャーさんがどうしても気になるから。


気がたって先輩に嫌われるのは嫌だった。



「…教えてくれ…。
なぎさにそんな態度をとられるのが耐えられない。

お前の笑顔を消したのは俺か?」



「………遅いから帰りましょう。」



あえて答えずに先輩に小さく笑いかけた。



しばらく黙ったあと口を開いた。



「…そうだな、送る。」




帰り道は

あたしの大嫌いな重い空気。


でもしょうがない。


そうしたのはあたしだからー…。