薄暗い道を早足で歩く。
いや いや いや
先輩が信じられない自分が嫌。
こんな真っ黒な自分が嫌。
なんでマネージャーさん突き放さないの?
他の子みたいに接しないの?
ねぇ、先輩。
その笑顔
あたしだけに向けてよ…
わかってる。
こんなの自分勝手のわがままだ。
だけど…止められない。
どす黒い感情が身体の中で膨れ上がる。
「……っ…て!」
あぁ、もう早く家帰ろう。
ご飯なんて食べる気になれない。
すぐに寝ちゃおう。
何も考えたくない。
「まてっなぎさ…!」
だから先輩
追ってこないで下さいよ。
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