「まぁ確かにマネージャーだけど。
要大好きでね、いつもあんな感じ。
俺あいつ嫌いなんだ。
要もよくあんなやつ相手にするよなー。」
ってことはいつもあぁなんだ。
なんか…ショック。
先輩、あたし以外はみんな同じだって言ったのに。
ウソだったんですか…?
その時向こうから先輩がやってくるのが見えた。
…いや。
今先輩に会いたくない。
今日一日中あんなに会いたかったのに…。
「テツ先輩。」
「ん?」
「あたし帰るんで。
先輩に言っておいて下さい。」
「りょーかい、気をつけてね。」
足早にその場から立ち去った。
逃げるように帰るあたしに驚いている先輩を見ないようにして…。
あたし、今心の中
ドロドロだ。
こんなの先輩に見せたくない。
変にせめて別れるなんてやだ。

