「気になる?要とあの子のこと。」
急に視界に入ってきた男の人。
えー…と、確か
「テツ先輩?」
「せいかーい!覚えててくれたんだねー。」
テツ先輩は要先輩の親友みたいな人。
廊下で会ったときによく一緒にいるからやっとあたしも覚えられた。
同じ野球部だけど髪の毛は普通の長さで、いつも無愛想な先輩をフォローしてる。
「あれ…マネージャーさんでしょう?
…しょうがないんじゃないんですか。」
嫉妬なんて思われたくなくて
平然とした顔で言った。
「なぎさちゃん可愛いねー。笑
要がぞっこんになるだけあるわ。」
「ぞっこんて…///
からかわないで下さい。」
ちょっとつかみどころが無い先輩だ。

