「玲佳先輩達、とっても良い人ですね!」
「そうか…?
正直お前以外同じに見えるがな。」
―先輩…
先輩はあたしを喜ばせる天才です。
好きって気持ちが
溢れ出しそう。
この想い
どうしたら伝わりますか…?
「暗くなる前に帰るか。
またそんな薄着で…
温かくしろって言ったろ?」
くるりと背を向けてドアに手をかけようとした先輩。
―ぎゅ…
「じゃあ…
あっためて下さい。
先輩、先輩じゃないの嫌なの…。
ずっとずっと…そばにいてください。」
先輩の背中に抱きついた。
行かないで。
置いて行かないで…。
お腹辺りにまわした手を先輩が握りしめてくれた。
「それ…どういう意味だ?
あまりそういうことを言うと…
変に期待するだろ…。」
きっと今のあたしの顔真っ赤だ。
この想いを伝える資格が
あたしにあるのかな?
わからないけど
…もう限界です。
先輩に
抱きしめて欲しい。

