「何だろう、この気持ち…。

キュンってなって
ドキドキバクバクして…

安心するの。」



昼休み。

またもや麻美はいなくて、昼休みを涼ちゃんと屋上で過ごす。



「なんか…寂しかった…。」



横に並んでフェンスの下でお弁当を広げている



涼ちゃんの方を見ると複雑そうな顔をしていた。



「…どしたの?

もーなんか最近涼ちゃん変!
そんな難しい顔してたらはげるよん。」



せっかく涼ちゃんを頼ってるのにー。


麻美には何故か言い出せない。


まぁ麻美のことだろうから先輩の話題ともなると騒ぎ出すに決まってるけど。



はぁ…とため息をついた涼ちゃん。


「…なぎさ、お前立石先輩に恋してるのか…?」



ちょっと悲しそうな顔で言った。



…て、え?



「これが…恋なの?

えっ!?

あたし先輩に恋してるの!?

ってことは好きなのー!?

なんで、なんでっ?」




「いや、俺がわかるわけねーし。

ただその感情は明らか恋だろ…」



不機嫌。

その言葉が今の涼ちゃんを表すのにぴったりだ。