「二度となぎさに手出すなよ。
今回だけは許してやる。」
「………へーい、すんませんっ!!」
ふっと笑って一足先に病室を出た先輩が本気で怒ってるわけじゃないのは知ってる。
皐月のために言ったんだね。
「……姉弟とか…マジ反則でしょ。」
切ない呟きは
あたしの耳には届かなかった。
「ねー、先輩。うち来るの?」
「あー…あぁ。学校も行きそびれたしな。」
朝1で連絡が来たからここに来るときに急いでても一応制服を着てきたあたし。
先輩は昨日の放課後からずっと病院にいたからそのまま。
そっか…じゃあ言えるかな…。
「ねぇ、先輩。」
「…ん?」

