「………実里、ママ…。皐月は大丈夫ですよ。絶対…大丈夫…。」
先輩の頭を外して立ち上がり実里ママの隣に回る。
先輩は微動だにしない。
「…ありがとう、なぎさちゃん……。」
ここまで泣かなかった実里ママは強い。
2人で肩を寄せ合って大事な人の身を案じた。
しばらくして実里ママがトイレへと席を外した。
「…起きてるんでしょ、先輩。」
「バレてたのか…。」
「あたしいなくても動かなかったし…先輩のことならすぐわかるよ。」
静かに話す声は機械音しかない廊下によく響く。
「…絶対、大丈夫なんだろ…。」
「バァカ……大丈夫に、決まってんじゃん…!!」
皐月、
助からなかったら、あたし怒るからね。
絶対、目覚ましなさいよバカ。

