ベッドに移動してから







肌を重ねて




なぎさの体温を感じて









目の前の甘い快楽に溺れた。










「先輩……ありがと…」









今お前を感じていないと



いなくなってしまいそうで、なんだか恐くて。





綺麗なままのなぎさを抱きしめた。











「あたしの存在する意味は…


先輩、だよね。」








「………あぁ。

お前は何も悪くないから、俺に幸せにされなきゃいけねーんだから。


俺のために、お前を想ってるやつらのためにも、精一杯生きろ。」
















甘く幸せで



ほろ苦い切なさで








言葉に出来ないくらいに複雑な










お互い、初めての行為だった。















なぁ…




俺はなぎさを幸せに出来てる?









涙を流しながら眠る彼女の瞼にまた口づけて







離れないように





キツく抱きしめて眠った。