「あ゛?
忘れたのかよ!
恵さんに頼まれただろ!
ずっと支えてやってくれって!」
…え…?
なに、それ…。
「わかってるよ、でもっ…
もういい!」
ガタンと大きな音がして反対側のドアが勢いよく開いた。
気づかれる…?
そう思ったけど麻美は周りが見えていなかったみたいで全く振り向かずに走っていった。
…さっきの、どういうこと…?
恵さんって…
あたしのお母さんだよね?
お母さんに頼まれたからあたしと一緒にいたの?
本当は…
あたしのこと嫌いだった?
重いとか思ってた?
いつも、信じてたのに…。
これも罰ですか?
あたしは何を信じればいいんですか?
やっぱり、あたしには
永遠の幸せなんてないんだね。
誰も…
味方なんていないんだね…。

