「あのね、昨日の夜…
あの人から…連絡がきたの」
放課後。
一応パーティーの名目であたしの家に3人集まった。
もちろんそんな明るい雰囲気では無くて…
あたしの部屋で先輩からもらったクマのたっくんを抱きしめながら話し始めた。
「最初は…あたしの誕生日…
覚えてたのかな?
ってちょっとだけ期待してたの。
バカだよね…。
メールが来て、見たら…
一度あの家に帰ってこい…って…。」
だから昔を思い出してあんな夢を見た。
久しぶりの…あの恐怖。
「…そうか。
行くのか…?」
「まだ…迷って、る…。」
正直永遠に帰りたくない。
会いたくもない。
でも…
あたしに拒否権は無いんだよね…。

