いけにえ系男子【BL】


俺をイラッとさせたのは、飲食業に就いたと話していた幼馴染。
まさかこんな所で遭遇するとは思わなかった。


仕草やなんかからして、明らかに身に覚えのありそうな彼に詰め寄る。


「どういう事だよ?!」


「いやー、だってさ、チラッと写メ見られたら、お前の事教えないとぶっ殺すって言われてさ」


ごめんね☆とまた舌を出す彼。

つまり、俺は幼馴染に生贄にされていたって事か。



怒りにまかせて拳を握り、彼にぶつける。



「いっ……!」


……けれど残念極まりない俺の非力さは、逆に自分自身へとダメージを与えただけだった。

無念。



「大丈夫か?」

前方と後方からそんな声がかけられる。

前はもちろん幼馴染で、後ろは誰だと振り返る。