案内されてやってきたのは高級住宅街の中でも、一際大きい屋敷だった。
この文系はこんな所に住んでいるのか……とゆうかかなり金持ち?

「金持ちなのか?」
「まあ、普通の家よりは。親父が刑事、お袋は動物系漫画描く人なんで。お袋の漫画かなり売れてますんで」

凸凹夫婦とはまさに、この後輩の両親に合うだろうと思う。

「すごいな」
「よく言われますよ」

にひひといたずらっ子のように笑い、上についていた鍵を開けた。
さらに真ん中の指紋認証機らしきものを押しながら、下の鍵を開ける。
厳重……。