パーティー行動はすぐに終わって、一番端の喫煙席に移動する。
まだ夕方とあってか、他の客はいないみたいだ。
まあいても鬼丸先輩を見たらすぐに逃げるだろうが。

「アンタ、うちの高校の奴でしょ」

「は、はい! 一年四組の、ひ、日向野、こ、虎太郎ですっ!」

「コタロー? ……面倒だし、『虎(とら)』でいい?」

「あ、はあ……」