終わりのお話【短篇】

そうして、子供は大人達の間を
スルリと抜けて、どこかに
逝ってしまいました。


次に話を聞く子供は、
もう居ませんでした。


大人達はおじさんを見ました。


『おや、Aさん達……』

おじさんは死んだ様な目で
ひっそりと笑いました。