終わりのお話【短篇】

大人達の顔は青ざめ、
しかし何をどう表現すれば
いいのかわかりません。


おじさんは続けます。


『今日でおじさんの話は終わりだよ。』

『どうして』

『何せ終わりの話だから。』

『……』

『Aさんはつまらないだろ?』

『うん。』

『おじさんはAさんなんていらないと思うのdeath。』

『うん。』

『でも、おじさんもAさんなのdeath。』

『うん。』

『君もAさんなのdeath。』

『うん。』

『だから終わりの話なのdeath。』

『うん。』

『ここは夢の国じゃないのdeath。』

『うん。』

『わかったらもう逝きなさい。』

『うん。』



『 』