終わりのお話【短篇】

他の大人達は、『まだ途中』の
この話の続きが聞きたくて
しかたありません。

『なんだか途中になってしまいましたね。』

『そうですね。』

『しかしまだ、次の子供が居ますよ。』

『しかたがない、また始めから聞きましょうか。』

そうやって大人達は
また次の子供に話出すのを
待ちました。

そうやっておじさんは
また次の子供に同じ様に
始めから話し出しました。